ラブラドールレトリバーを飼うなら必見!性格・特徴・飼い方・健康完全ガイド

ラブラドールレトリバーの性格、飼い方、健康、知っておくべきこと。盲導犬としても活躍するラブとの暮らしを深掘り。

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賢くてフレンドリー、盲導犬としてもおなじみのラブラドールレトリバー。その人気は世界中で揺るぎないものがあります。テレビCMや街角で見かける彼らの姿に、「いつか一緒に暮らしたいな」と思ったことはありませんか? でも、その魅力的な笑顔の裏には、知っておくべき現実があります。大型犬との暮らしは、楽しいだけではありません。彼らの持つエネルギー、健康への配慮、そして何より、彼らが求める深い愛情と責任。この犬種を家族に迎えるということは、単にかわいいペットを飼うという以上のことです。この先を読み進めれば、ラブラドールレトリバーという犬種がどんな生き物なのか、彼らとの暮らしには何が必要なのか、そして、あなたの人生に彼らが加わることで何が変わるのか、そのリアルが見えてくるでしょう。性格から日々のケア、健康管理、そして迎える前に考えるべきことまで、ラブラドールレトリバーとの豊かな共生のために、ぜひ最後までお付き合いください。

みんな大好きラブラドールレトリバーってどんな犬?

みんな大好きラブラドールレトリバーってどんな犬?

みんな大好きラブラドールレトリバーってどんな犬?

ラブラドールレトリバーの第一印象:あのフレンドリーさは本物?

ラブラドールレトリバーって聞くと、まず思い浮かぶのはあの人懐っこい笑顔と、ブンブンと力強く振られる尻尾じゃないかな。そう、みんな大好きラブラドールレトリバーは、見た目からして「優しさ」と「元気」が溢れ出てるんだ。

体格はしっかりしていて、オスだと体高が56-62cm、メスは54-60cmくらいになる大型犬。毛色はイエロー、ブラック、チョコレートの3色があって、どの色も魅力的だよね。特に目を引くのは、水かき付きの足と、根元が太くて先細りする「カワウソの尻尾」。これを見ると、彼らが水辺での作業が得意だった名残を感じるよ。盲導犬や介助犬として活躍している姿をよく見るから、なんだか安心感があるオーラをまとっている気がしない?

性格の秘密:賢さと遊び好きのバランス

ラブラドールレトリバーの人気の秘密は、その性格にあると言っても過言じゃない。本当に温厚でフレンドリー。知らない人にも尻尾を振るし、子供や他の動物とも比較的仲良くできる子が多いんだ。もちろん個体差はあるけどね。

そして、特筆すべきはその賢さ。新しいことを覚えるのが驚くほど早くて、訓練もしやすい。だからこそ、様々な使役犬として活躍できるんだ。ただ、賢いゆえに、良いことだけじゃなく、飼い主が困ることもあっという間に覚えちゃうから、子犬の頃からの根気強いしつけは必須。

それと、彼らは生粋の遊び好き!特にボール遊びや水遊びには目がなくて、いつまでも飽きずに遊んでいられる。そのエネルギー量は半端ないから、毎日の散歩だけじゃ物足りないことが多いんだ。一緒に走ったり、ボールを投げたり、彼らの「遊びたい!」という欲求を満たしてあげることが、安定した精神状態を保つ上でとっても大切になるよ。

これはラブラドールを飼っている人なら「あるある!」って思うはず(笑)。

ラブラドールレトリバーの持つ「仕事」の遺伝子

ラブラドールレトリバーは、名前の通り「Retrieve(回収する)」のが得意な犬種。元々はカナダのニューファンドランド島で、漁師が使っていた犬が祖先と言われていて、水に落ちた漁網や魚を回収する仕事をしていたんだ。

だから、何かを咥えて持ってくるという作業が大好き。ボール遊びも、彼らの持つこの「レトリーブ本能」を満たしてあげる最高の遊びなんだ。この「働くこと」への意欲と、高い知能、そして人間に従順な性格が組み合わさって、ラブラドールは最高のワーキングドッグになったんだね。

盲導犬や介助犬として障害のある方の生活をサポートしたり、警察犬や麻薬探知犬として事件解決に貢献したり、災害時には救助犬として人命救助にあたったり…。本当に人間のパートナーとして様々な「仕事」で活躍している。

彼らがどんな分野で活躍しているか、いくつか例を挙げてみよう。

活躍分野

具体的な役割

身体障害者補助犬

盲導犬、介助犬

警察・捜索犬

麻薬探知犬、爆発物探知犬、災害救助犬

医療・福祉

セラピードッグ

ただし、彼らが持つこの「仕事」の遺伝子は、裏を返せば「何もすることがないとストレスを感じやすい」ということ。適切な運動と、頭を使う遊び(知育トイやノーズワークなど)を取り入れて、心身ともに満たしてあげることが、ラブラドールとの楽しい暮らしには欠かせないんだ。

ラブラドールレトリバーとの快適な暮らし、これだけは知っておこう

ラブラドールレトリバーとの快適な暮らし、これだけは知っておこう

ラブラドールレトリバーとの快適な暮らし、これだけは知っておこう

その有り余るエネルギー、どこへ向けるか

ラブラドールレトリバーとの暮らしを快適にするには、まず彼らのエネルギーレベルを理解することから始まるんだ。これがもう、半端ない。特に若い頃は、文字通り「動くこと」が彼らの存在意義みたいなもの。

毎日の散歩は義務じゃない、彼らにとっては生きがい。最低でも朝晩30分ずつ、できれば1時間ずつは歩きたいところ。ただ歩くだけじゃなくて、走ったり、広い場所で思いっきりボール遊びをさせてあげたり、そういう「発散」の時間を必ず作ってあげて。これをおろそかにすると、家の中で破壊活動に走ったり、吠えたり、落ち着きがなくなったり、問題行動の原因になりがち。彼らは退屈が大嫌いなんだ。運動不足は、ラブラドールにとって最大の敵と言ってもいい。

賢いからこそ、一貫したルールが命綱

ラブラドールレトリバーは本当に賢い。新しいコマンドを覚えるのはあっという間だし、飼い主の意図を汲み取るのも得意。でも、その賢さは諸刃の剣。良いことも悪いこともすぐに学んじゃう。だからこそ、子犬の頃から一貫したしつけとルール作りが絶対に必要なんだ。

「これはダメ」「これはOK」の境界線を明確にして、家族全員で同じ対応をすること。特定の人には許されるけど、他の人には怒られる、なんて状況は彼らを混乱させるだけ。座れ、待て、おいで、基本的なコマンドは早めに教えて、遊びの中にも取り入れていくといい。彼らは飼い主を喜ばせたい気持ちが強いから、褒めて伸ばすのが効果的だよ。でも、毅然とした態度で「ダメなものはダメ」と教えることも忘れずに。大型犬だからこそ、コントロールできることが、安全で快適なラブラドールレトリバーとの快適な暮らしには不可欠なんだ。

  • 基本的なコマンドの徹底(オスワリ、マテ、コイなど)
  • 飛びつき癖、甘噛み癖の早期修正
  • ハウスやクレートに慣れさせる
  • 人や他の犬との友好的な関わり方を学ぶ(社会化)
  • 散歩中の引っ張り癖を直すトレーニング

ラブラドールレトリバーの健康を守るためにできること

ラブラドールレトリバーの健康を守るためにできること

ラブラドールレトリバーの健康を守るためにできること

食欲魔神?ラブラドールレトリバーの体重管理は飼い主の責務

ラブラドールレトリバーと暮らす上で、避けて通れない話題が「食欲」です。彼らは本当に食べることが大好きで、目の前にあるものは何でも口に入れようとします。その旺盛すぎる食欲は、健康管理において最大の注意点。ちょっと目を離した隙に、とんでもないものを平らげてしまうことも珍しくありません。そして、この食欲が直結するのが「肥満」です。

太ったラブラドールレトリバーは、見た目がふっくらして可愛いかもしれませんが、これは健康にとっては由々しき事態。関節への負担が増えたり、心臓病や糖尿病のリスクが高まったりと、様々な病気の引き金になります。彼らの健康を守るためには、適切な量の食事を決められた時間に与え、おやつは控えめにすることが鉄則。人間の食べ物を与えるのは、特別な理由がない限り避けるべきです。体重を定期的に測り、体型をチェックする習慣をつけましょう。肋骨が触れるかどうか、上から見てウエストがくびれているか、獣医さんと相談しながら理想的な体型を維持することが、ラブラドールレトリバーの健康寿命を延ばす鍵となります。

知っておきたい、ラブラドールがかかりやすい病気と予防策

残念ながら、どんな犬種にもかかりやすい病気というものがあります。ラブラドールレトリバーも例外ではありません。大型犬に多い股関節形成不全や肘関節形成不全といった関節の病気、白内障や進行性網膜萎縮症などの目の病気は、特に注意が必要です。これらの病気は遺伝的な要因も大きいですが、早期発見と適切なケアで進行を遅らせたり、症状を和らげたりすることが可能です。

そのためには、定期的な健康診断が非常に重要になります。子犬の頃からかかりつけの獣医さんを見つけ、ワクチン接種やフィラリア・ノミダニ予防はもちろんのこと、年に一度は全身の健康チェックを受けさせましょう。特に高齢になるにつれて、病気のリスクは高まります。日頃から愛犬の様子をよく観察し、何かいつもと違うなと感じたら、迷わず獣医さんに相談することが大切です。早期発見・早期治療が、ラブラドールレトリバーの健康な毎日を守る最善の方法です。

ラブラドールレトリバーがかかりやすいとされる病気

主な症状

予防・対策

股関節形成不全

歩行異常、立ち上がりたがらない、スキップのような歩き方

適切な体重管理、激しい運動の制限、サプリメント、定期的な検診

肘関節形成不全

前足の跛行(びっこ)、関節の腫れや痛み

適切な体重管理、成長期における過度な運動の制限、定期的な検診

白内障

目が白濁する、物にぶつかるようになる

定期的な眼科検診、抗酸化物質を含む食事やサプリメント

進行性網膜萎縮症(PRA)

夜盲症から始まり、徐々に視力を失う

遺伝子検査による確認(繁殖犬)、定期的な眼科検診、症状に合わせた生活環境の整備

肥満

体重増加、肋骨が触りにくい、ウエストの消失

適切な食事量と内容、規則正しい運動、おやつの制限、体重測定

ラブラドールレトリバーを家族に迎える前に

ラブラドールレトリバーを家族に迎える前に

ラブラドールレトリバーを家族に迎える前に

ラブラドールレトリバーを家族に迎える前に考えるべきこと:時間と労力の現実

さて、食欲魔神の話で盛り上がったけど、ラブラドールレトリバーとの暮らしを考える上で、もっと根本的な「時間と労力」の話を避けて通れないんだ。あの屈託のない笑顔の裏には、とんでもないエネルギーが詰まっている。

正直言って、毎日の散歩は最低でも1時間、できれば朝晩1時間ずつが理想。ただ歩くだけじゃなくて、引っ張り癖を直すトレーニングをしたり、ボール遊びをしたり、彼らの有り余るパワーを適切に「消費」させてあげないと、家の中で大暴れ…なんてことになりかねない。うちの子も子犬の頃は、壁紙を剥がそうとしたり、家具の角を齧ったり、目が離せなかったよ。

トレーニングにも時間が必要だ。賢いからこそ、教えればどんどん覚えるけど、継続的な練習と、新しい刺激を与え続けることが彼らの知的好奇心を満たすためには重要なんだ。週末にドッグランに行ったり、アジリティやノーズワークといったドッグスポーツに挑戦したり、彼らと一緒に楽しめることを見つける時間も確保したい。

  • 毎日の散歩(1日合計1〜2時間)
  • 遊びの時間(ボール遊び、引っ張りっこなど)
  • 基本的なトレーニングと継続的な練習
  • 定期的なブラッシングとケア(抜け毛対策)
  • 留守番時間の管理と工夫(長時間の留守番は苦手)
  • 社会化のための外出や他の犬との交流

ラブラドールレトリバーとの暮らし、お金は正直かかる話

時間と労力ときたら、次はやっぱり「お金」の話になるよね。ラブラドールレトリバーは大型犬だから、あらゆる面で費用がかさむのは覚悟しておいた方がいい。

まず食費。体が大きい分、食べる量も多い。質の良いフードを選べば、それなりに費用がかかる。病気やアレルギーがあれば、療法食になる可能性も。おやつも頻繁にあげればバカにならない金額になる。

そして医療費。ワクチン接種やフィラリア・ノミダニ予防は必須。病気や怪我をした場合の治療費は、正直言って青天井だ。大型犬に多い関節疾患の手術費用は高額になることも珍しくない。ペット保険への加入も選択肢の一つだけど、毎月の保険料がかかる。

その他にも、丈夫なリードや首輪、大型犬用のケージやベッド、おもちゃ、トリミング(特に夏場など)など、必要なものはたくさんある。災害時の備蓄品も、犬用となるとそれなりの量になる。予想外の出費、例えば物を壊されたり、誤飲してしまったり、そういうことも考慮に入れておかないと、いざという時に困ることになる。

費用の項目

現実的な目安(年間)

食費(高品質フード)

10万円〜20万円

医療費(予防接種、フィラリア等)

3万円〜5万円

医療費(病気・怪我、保険料含む)

5万円〜数十万円(※保険加入や病気による)

消耗品(おやつ、おもちゃ、シャンプー等)

3万円〜5万円

その他(グッズ、トリミング、交通費等)

5万円〜

覚悟はできていますか?10年以上の長いつきあい

ラブラドールレトリバーの平均寿命は10〜12歳と言われているけど、最近はもっと長生きする子も多い。つまり、家族に迎えるということは、10年、いや15年以上の長い期間、その命に責任を持つということだ。

あなたのライフスタイルは、この先どう変わるだろう?結婚、出産、引っ越し、転勤…予期せぬ変化が起こるかもしれない。そんな時でも、彼らを最優先に考え、共に乗り越えていく覚悟が必要になる。安易な気持ちで迎えて、飼育放棄なんてことは絶対に許されない。

彼らも歳を取れば、人間と同じように体が弱くなる。寝たきりになったり、認知症になったり、介護が必要になる可能性も十分にある。排泄の介助や食事の補助、夜鳴きへの対応など、体力も精神力も要求される場面が出てくるだろう。最後まで愛情を持って寄り添えるか、自分自身に問いかけてみてほしい。

そして、家族全員がラブラドールレトリバーを迎えることに賛成しているかどうかも非常に重要だ。特定の誰かだけが世話をするのではなく、家族みんなで協力して、彼らを家族の一員として受け入れ、共に暮らしていく体制が整っているか。これが、ラブラドールレトリバーとの幸せな暮らしの基盤となるんだ。

ラブラドールレトリバーとの、その先へ

ラブラドールレトリバーとの暮らしは、確かに手がかかる部分もあります。毎日の散歩に遊び、しっかりしたトレーニング、そして将来かかるかもしれない医療費。でも、彼らがくれる無償の愛情と、あなたの隣で嬉しそうに尻尾を振る姿は、何物にも代えがたい宝物です。彼らはただのペットではなく、あなたの家族の一員として、喜びも悲しみも分かち合ってくれる存在になります。この記事を通して、ラブラドールレトリバーという犬種について、そして彼らとの暮らしの現実を知っていただけたなら幸いです。もしあなたがこの賢くて愛情深い犬種を家族に迎えたいと強く願うなら、ぜひ覚悟を持って、最高のパートナーシップを築いてください。彼らはあなたの人生を、間違いなく豊かにしてくれるでしょう。